『Memory's Messiah』(ダークファンタジー)
茂は何とか、遅刻せずに学校に着いた。


茂の通う小学校。


茂の居るクラスの教室。


茂の担任『はい。じゃあ一時間目はパソコンの授業だから、皆パソコン室に行くぞ〜』


茂のクラスメイトを引き連れ、学校の廊下を歩く担任と生徒達。


山田『楽しみだなぁ、俺結構パソコンの授業好きなんだよなぁ〜先生に隠れてゲーム出来んじゃん』


木村『しっ先生に聴こえたらばれちゃうよ〜』


井ノ上『駄目よ…そんな事して遊んでちゃ…』


山田『別に良いじゃねぇかよ〜』


木村『そうだよ〜別に誰にも迷惑掛けて無いじゃん』


井ノ上『でも授業中は駄目よ〜。ねぇ茂君もそう思うでしょ?』


茂に同意を求める井ノ上。

茂[少年]『良いんじゃない?どっちでも…』


茂の担任が、生徒達の会話を聴き注意した。


茂の担任『こら〜そこの4人、静かにしろ〜。他のクラスは授業中なんだぞ〜。』


茂[少年](なんで俺まで怒られてんだよ〜…)



パソコン室に入る茂達。


茂の担任『はい。じゃあ各自、自分の席のパソコンを先ずは立ち上げて〜』


茂やクラスメイト達は先生の支持に従い、パソコンを起動させた。


だが…茂のパソコンだけ何故か起動しなかった。


茂の担任『どうした?工藤。お前も速くパソコン立ち上げろよ?』


自分のパソコンの画面を指差し、茂が答えた。


茂[少年]『先生、これ何ですかね?…“パスワード入力”って書いて有りますよ。』


茂の担任も茂のパソコンを見て首を傾げながら言った。


茂の担任『何々?…工藤、お前何か変なところ押したか?』


茂[少年]『いや、俺はまだ電源しか…』


するとパスワードなど入力もしてないにも関わらず、パソコンの画面が変わった。


茂は変わったパソコンの画面に映った文字を読んだ。

茂[少年]『パスワード入力の確認が取れませんでした。爆発まで…あと10秒…再入力をして下さい。』


茂の担任『先生に貸してみなさい』


先生がパソコンを操作する。


パソコンの音『カチカチカチカチ…』
< 127 / 207 >

この作品をシェア

pagetop