『Memory's Messiah』(ダークファンタジー)
パソコンの画面のカウントは残り“5秒”…


画面に新たな文字が映し出された。


担任は新たに映し出された文字を見ずに、生徒達をパソコン室から急いで避難させる。


茂の担任『おい良いから皆逃げろ』


パソコンの画面の文字〔指紋認識…認識結果……本人では有りません。〕


パソコンのカウント〔4〕〔3〕〔2〕〔1〕〔0〕…


しかし、何事も起きず…クラスメイト達や担任もこの騒動は、“誰かの悪戯”っと言う事に成った。


しかし…茂の知らない場所…“新道”には事件が起きていた


茂が12歳の時の回想シーンが終わる。


滝沢『なぁ茂、その茂の小学校のパソコンの“悪戯”って何だったんだ?』


滝沢の質問に茂が答えた。

茂『“あれ”は、俺がMemory社に行く前から“もしも”の時の為に仕掛けて置いたトラップだったんだよ…』


茂『簡単な話しさ。まず俺の“家”のパソコンはMemory社のデータやハッキングのデータが一杯詰まってるだろう?』


滝沢『ああ。』


茂『だから“もしも”家のパソコン、あるいは“俺自身”に何か有った時の為に、常に学校のパソコンにも同じデータのバックアップを送信して有ったのさ』

茂『しかも、そのバックアップデータが送信される条件は、俺が家のパソコンのキーボードの指紋認識を感知しなくなって“1時間後”に自動配信。』


茂『更に俺の“家”のパソコンは“電源”を落とした時点で、全てのデータを“初期化”するようにプログラムしてある。』


茂『そしてもう一つ、“家”のパソコンと“学校”のパソコンは直接では無いが、数々のハッカー用のサイトを経由して間接的に、だけど確実に“リンク”してるんだ』


滝沢『リンク?…』
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