『Memory's Messiah』(ダークファンタジー)
茂『そう、だから、もし家のパソコンや俺に何かが有っても、俺の“家”に有ったパソコンを調べても、その複数のサイトを経由して行かないと、学校のパソコンには繋がらないように成ってる』


茂『しかもそのサイト1個、1個がパスワード形式に成ってるから、俺以外の奴には“ほぼ不可能”』

茂『それと、“学校”のパソコンにも仕掛けがして有ってね』


滝沢『“学校”のパソコンにも仕掛け?』


茂『そう。まず、俺が学校のパソコンに触って指紋認識しないと、普通の学校に有るパソコンと一緒なんだ』


茂『そして、さっきも言ったが、“学校”のパソコンと“家”のパソコンはリンクしてるだろう?』


茂『だから、“家”のパソコンの電源が落ちたと同時に、学校のパソコンに仕掛けた“プログラム”が発動可能状態に成る。』


茂『そのプログラム発動可能状態の時に、何等かの理由で、“俺”が学校のパソコン を操作すると、“プログラム発動”そして、パスワードを入力出来れば、問題無く“家”から送られたデータを見ることが出来る。』


滝沢『もし入力出来なければ?…』


茂『そう。その“もし”の時の為のプログラムだからねちゃんと手を打って有るんだよ』


茂『“俺以外”が触ったらそのプログラム自体が発動せず、“ごく普通の学校にあるパソコン”。』


茂『そして“俺自身”が操作してるのに、“パスワード”を入力出来ない状況…つまり、俺の記憶が消された場合に発動する様にセットして有ったんだ。』


滝沢『どんなプログラムをセットしてたんだ?』


茂『それは…』


滝沢『それは?…』
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