『Memory's Messiah』(ダークファンタジー)

第5節『記憶+現実=一致しない疑問』

茂が12歳の時の回想シーン。


茂が学校から家に帰り、自分の母に学校で起きた不思議な出来事を話した。


茂の家のリビング。


茂[少年]『ねぇ、今日学校でさぁ、不思議な事があったんだけど〜。』


茂の母『“不思議”ってどんな事?』


茂[少年]『それがさぁ、今日の1時間目の授業がパソコンの授業だったんだけどさぁ。俺のパソコンの画面に“パスワード入力”って出てさぁ。』


茂の母『“パスワード”?』


茂の母『何それ?』


茂[少年]『いや、それが全く分から無くてね、しかもその後“爆発10秒前”って出てさぁ。』


茂の母『“爆発”』


茂の母『それで?…大丈夫だったの?』


茂[少年]『いや、問題は無かったんだけど…』


茂の母『“だけど”?』


茂[少年]『その“10秒カウント”結局“0”まで行っちゃったのに爆発も何も起きなかったんだよ〜』


茂[少年]『まぁ結局、学校の先生は“誰かの悪戯じゃないか?“って言ってたよ』


茂の母『まぁ何も無かったなら良いけど…』


茂の母『気になるわね〜。』


茂[少年]『うん…。』


その話しを終えると茂は自分の部屋に戻る事にした。

茂[少年]『んじゃ俺部屋に戻って宿題やるね。』


茂の母『あら。珍しいわね。茂が自分から宿題やるなんて。』


茂[少年]『いや…さっき話した事件のせいでパソコンの授業がほとんど進まなかったから宿題が多いんだよ〜。』


茂の母『そうなんだぁ。じゃあ頑張ってね』


茂は自分の部屋に行く。
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