『Memory's Messiah』(ダークファンタジー)
茂の部屋。


茂は自分の部屋のパソコンを見た。


しかし、茂はあまりにも綺麗な自分のパソコンを見て少し不思議がる。


茂[少年](ん?…俺のパソコンってこんなに綺麗だったっけなぁ〜。』


茂は大声で自分の母を部屋に呼んだ。


茂[少年]『お母さんちょっと来て〜。』


茂に呼ばれて、茂の母が茂の部屋にやって来た。


茂の母『茂?どうしたの?』


茂[少年]『ねぇ。これって本当に俺のパソコン?』


茂は自分の机の上に有るパソコン指差した。


茂の母『何言ってるの?息なり…』


その母の言葉に対して茂が返事を返した。


茂[少年]『いや…俺がいつも、ゲームとかするのに使ってたパソコンの筈なんだけど…』


茂[少年]『なんか、このパソコン、スゲー綺麗じゃない?』


茂の母『確かにそうね〜』

首を傾げる母。


茂[少年]『今日買ってくれた訳じゃ無いでしょ?』


茂の母『いや〜、パソコンなんて買った覚えは無いわよ。』


茂が12歳の時の回想シーンが終わる。


滝沢『なぁ、何で“この時”新道は茂や茂のお母さんの記憶を弄らなかったんだろう?』


滝沢『だって、茂からパソコンを奪って、その代わりに新しいパソコンを茂の部屋に置いたんでしょ?』


滝沢『俺だったら、茂達の記憶に、予め“新品のパソコンを買った”って記憶を送り込むけどなぁ』


滝沢『それに…仮に送り込むのを忘れたとしても、この時、茂達は新道の管理下にあったんでしょう?』


滝沢『って事は、俺なら、この時の茂と茂のお母さんの会話を聞いたら即座に記憶を改竄するけどなぁ。』


滝沢『何で新道はそうしなかったんだろう?』
< 131 / 207 >

この作品をシェア

pagetop