『Memory's Messiah』(ダークファンタジー)

第6節『メール』

茂の家のドアが開く音『ガチャ』


茂はメールの文章を読んで驚きながらも、先ずは玄関へ急いだ。


茂が玄関に着くと、そこに居たのは茂の両親だった。

茂の父『お〜茂、どうした?そんなに驚いた様な顔をして。』


茂の母『今、丁度そこでお父さんに会ったのよ〜。』

茂の母『どう?宿題は進んだ?』


茂[少年]『…』


茂の母『茂?…どうかしたの?…』


茂[少年]『い、いや、何でも無いよ。俺まだ宿題の途中だから、部屋に行くね。』

茂はまた自分の部屋に戻る。


その時の茂の不信な様子を見て、首を傾げる父と母。


茂の父が母に話す。


茂の父『茂が宿題かぁ…珍しい事も有るもんだ。』


茂の母『そうなのよ〜。』

茂の母『学校から帰って来てずっと宿題やってるのよ。』


茂の父『まぁやっとあいつも勉強に目覚めたんじゃないのか』(笑)


茂の母(だと良いんだけど…)


茂の母『そう言えば貴方、茂に新しいパソコン買ってあげた?』


茂の父『新しいパソコン?いや、買ってないよ。』


茂の母『そうよね〜…』


茂の父『ん?茂のパソコンがどうかしたのか?』


茂の母『まぁ大した事じゃ無いんだけどねぇ。』


茂の両親がそんな会話をしている時。茂は自分の部屋のパソコンに届いたメールを読み返して居た。
< 135 / 207 >

この作品をシェア

pagetop