『Memory's Messiah』(ダークファンタジー)
滝沢『………』


茂『その顔は疑ってるな?』


茂『何なら、話してやろうか?』


茂『君の育ての親の“オサムさん”の事。』


茂『君にリンさんを紹介した蘭さんの事。』


茂『そして、リンさんと雪華さんの過去も。』



茂の今の言葉に、動揺を隠せない表情を見せる滝沢。


滝沢(勇さん…)


茂はそんな表情の滝沢を見て、滝沢が自分の話しを信じた事を確信した。


そして、茂はその滝沢にこう言った。



茂『だからよ少しは俺の事、信じてくれただろ?』


その茂の言葉に頷く滝沢。


滝沢『うっ、うん…』


茂『よし』


茂『じゃあ、改めて説明するよ。』


茂『さっきも言った様に、君はひとまず、この部屋で待機。』


茂『そして、俺の合図が出たら、君は彼女達を追う。』


茂『この時は、くれぐれも、リンさん達には見付かるなよ』


茂『そしたら、Memory社に着いた君は、このノートパソコンの指示道理に、パソコンを操作してくれれば良い』


そう言うと、茂は滝沢にノートパソコンを渡した。



茂『それと、これも』


茂はノートパソコンの他に、もう一つ“ある物”を滝沢に手渡した。
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