『Memory's Messiah』(ダークファンタジー)
その“ある物”を手に取りその物を見つめる滝沢。



滝沢(これって…)


滝沢『なぁ茂、これって、さっきお前が俺を撃った“麻酔銃”だろ?』


茂『いや、違うよ。』


滝沢『じ、じゃあこれって、本物?…』


茂『あぁ、正真正銘。本物の銃だよ。』


滝沢『こんな物何に使うんだよ』


茂『大丈夫だ』


茂『ただの“脅し”にしか使わないから』


茂『良いから、持っとけって』


茂『“絶対”役に立つから』


滝沢『でも……』


すると、部屋の壁に掛けられた時計を見て、慌てる茂。


茂『おっと。そろそろ時間だ』


茂『じゃあ、君はさっきの話し通りに頼むぞ』


滝沢『あっちょっと』

茂はそう言うと、滝沢一人を部屋に残し、もう一人の滝沢と茂は、部屋を去って行った。


一人、部屋に残された滝沢は思わずため息を着いた。


滝沢『フ〜ッ…』


滝沢(ど〜すっかなぁ〜…)


その頃、滝沢が一人で居る部屋の隣の部屋“103号室”では、もう一人の滝沢と茂が話しをしていた。
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