『Memory's Messiah』（ダークファンタジー）

次の瞬間新道の前には、真っ白な着物を着て、白髪に白髭の老人が姿を現した。

そしてその老人はこう言った。

老人『驚かせて済まない。私達は、“種撒く者”だ』

老人『君は地球から来た“人間”だね。』


新道『私は咄嗟に彼等の事を“神”だと悟り、つい聞いてしまった。』


新道[昔]『貴方達は“神様”ですか？』

新道『すると老人はこう答えた。』


老人『君がもし、私を“神”と呼べば、私は“神”だ。』


新道[昔]（ん？）


新道[昔]『すみません、もっと分かりやすく教えてください。』


老人『言葉通りの意味さ、私達は自身の“実体”を持ってはいない、君に分かりやすくする為に、君が想像する、君の心の中に思い描いた“神”の姿になっただけだよ。』


老人『しかし、地球の人間がここに来れる位進化をしたとはなぁ…』


老人『やはり、“あの時”に終らせておけば良かった。』


新道[昔]『“あの時”とは？貴方は何の話をなさって居るのですか？』


老人『うむ…君に話したら気を悪くするぞ？それでも良いか？』


新道[昔]『はい。』