『Memory's Messiah』(ダークファンタジー)
老人『実は、君の産まれ故郷である地球は、我々“種撒く者”が創った。』


新道[昔]『何故地球を創ったのですか?』


老人『見ての通り、この星は綺麗じゃろう?』


新道[昔]『はい。』


老人『“綺麗な星”と言うのは、そこに存在するだけで、周りの宇宙を綺麗にするんだ』


老人『しかし、そのまた“逆”も有るんじゃ』


老人『星が汚くなれば、周りの宇宙もまた汚れてしまう…それを抑える事は、私達にも出来ないんじゃよ…』


老人『だから、私達が星を創る時は、同時に、爆弾の様な物も、仕掛ける。勿論君達の星“地球”も例外では無い。』


老人『それが、地球の中心に有る、マグマの塊、“ビッグバン”だ。』


老人『これは、星の汚れが酷過ぎて、その汚れた星が存在し続けるのを阻止する為の物だ、宇宙の中にずっと汚れた星が有り続けるよりは、周りの宇宙に多少の被害が出るのを承知の上で、その星を爆発させる。』

老人『星が爆発すれば確かに周りの宇宙に被害は出るが、そこにまた新たな綺麗な星を創れば、また浄化出来る』


老人『だが、これはあくまでも、最悪の最後を言ったまでだ。我々は地球以外にも沢山の星を創って来た、だがなその星のほとんどは、この星と同じなんだよ。』


新道[昔]『この星と同じそれはどう言う意味ですか?』
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