『Memory's Messiah』(ダークファンタジー)
老人『つまり、生き物が生息しない星だよ…』


老人『君達“人間”には申し訳無いが、“地球”や“我々”からすれば、君達“人間”は“害”でしか無い』


老人『勿論、我々も、その星を創る段階で、君達の素となる微生物の排除はしてきた、君達人間が産まれるずっと前にね。』


老人『しかし、私達、種撒く者の中にも、当然善い者達だけではなく、遊び半分で、様々な動物を創ろうとする者達も居るのだよ…』

老人『そして、その遊び半分の結果が…』


新道[昔]『俺達…?』


老人『本当に済まない事をした…』


老人『でも、普通ならばさっきも言ったが、微生物の内に排除するのが鉄則だが…地球の生物の発見は、かなり遅れてしまった。』


老人『その我々が初めて、地球の生物を確認したのが、君達の中では“恐竜”と言う名前だったな。』



新道[昔](恐竜?…排除…?まさか)


老人『そう、我々はすぐに排除に取り掛かった。』


老人『それが氷河期だ』

老人『だが、恐竜はほとんどの種が絶滅はしたが、その他の生物は生きたままだった…』


老人『その頃、私達“種撒く者”の地球に対する意見が、大きく別れた…』


老人『それは、もうダメだと諦め、“地球自体の破壊”そして、その意見を大きく上回る数の提案で、そのまま、“様子を見てみると言うもの”だった。』


老人『それは、身勝手な、私達の“欲”だったのかも知れない、“私達自身ですら持たない“実体”を持つ者の結末を見届けたい”と言うね。』

道[昔](………)
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