『Memory's Messiah』(ダークファンタジー)
老人『でも、人類の出現自体は何の問題も無かった、今までの“弱肉強食”も、結局のところ、“強い種”の生物が頂点に君臨し、それより“弱い種 ”の生物は“強い種”の生物の餌となる。そしてまたそれより“弱い種”の生物へと繰り返す、これが食物連鎖と言うものだ…』


老人『私達もそれには口を挟む気は無い。』


老人『しかし、君達人類はやり過ぎた…進化では無く、“欲”そのものだった君達は、必要以上に動物を殺し、自然を壊し、更には、人類同士で争う様になってしまった。』


新道[昔]『………』


老人『その時、私達はまたあの2択に悩まされた…』

老人『そして地球の“破壊”が1番の選択だった、だがしかし私達の心残りは、“人類以外”の生物達だった…』


老人『地球を破壊してまた綺麗な星を創るのは簡単だが、今まで生きてきた生物が、またその新しい星に出現する事は、まず有り得ない。』


老人『だから考えた人類以外の生物が生き残る方法をそして、私達に1つの方法が浮かんだ、それこそが、“Noah計画”だった。』


新道[昔]『“ノア”って、あの神話のでもあれはただの“神話”じゃ無いんですか?』


老人『…君は何か勘違いをしていないか?』


新道[昔]『………?』


老人『君達の中で伝わる“神話”とは、“私達が起こしてきた”歴史そのものなんだよ。』

老人『最初にも言ったが、私達は実体を持たない代わりに、相手に、好きな姿で自分を見せる事が出来る、実際に今、私がやっている様にね。ちなみに、君達に伝わる神話に出て来る“神”は色々な種類や形、力を持っているだろう?それは私達が地球に行った時に君達人類に見せた“神の姿”がそれぞれ異なるからなんだ』


老人『神だけじゃない、私達は、その時代に応じて別の姿で何度も地球に行っている、時には“宇宙人”の姿だったり、時には“幽霊”の姿だったりね。』


老人『そして。その、Noah計画とは[“new”“ omnipotent” “absolute” “half blood”]』


老人『“新たに”“絶大な力を持つ”“絶対的な”“混血児”を創る計画の事だ』
< 69 / 207 >

この作品をシェア

pagetop