『Memory's Messiah』(ダークファンタジー)
第14章『偽りの神話』
老人『君達の知る神話は悪までも、“神話”に過ぎん。今まで私が君に聞かせた“真実”と、君達の中で語り継がれて来た“神話”では既に“いくつか”の違いが有るだろう?…』


新道[昔]『確かにそうですね、まず私達が知っている“ノア”は今、貴方から聞かされた“青年”では無く、600歳だし、第一、人間はノア以外にも8人、ノアの家族も一緒に舟に乗ったと伝わっています。』


新道[昔]『そして、その雨が止んで水位が下がったのを確認したノアは一人の生け贄を神に捧げ、神は“もう、地上を大雨で流したりはしない事”をノアに約束したと伝わっています。』

老人『ふ〜…』


老人は溜め息を尽きつつ、顔を下に向けながら首を横に振った。



老人『君達人間はそんな話を本当に信じて居るのかね?』


新道[昔]『………?』


老人『ノアが600歳?…』

老人『本当に人間が600歳も生きれると?…』


新道[昔]『恐らく、私も含み、今生きている“人間”はノアの話しは“神話”つまり、ただの“作り話”程度にしか思っていません。だから信じる、信じないは別として、ノアが600歳と言われてもそこまで、気にもしていません。』


老人『なんと、悲しい…』

老人『“作り話”…それを“ノア”が聞いたら、さぞ悲しかろう…』


老人『なぜなら、まだノアは生きておるからじゃ。』

新道[昔]『生きている?』

新道[昔]『ノアはまだ生きているんですか』


老人『あぁ、今でも地球におる。』


新道[昔]『おかしく無いですか?』


新道[昔]『先程、御自分で話していたじゃ有りませんか“600歳も生きるのか?”っと。』


老人『確かに言ったがそれは悪までも、君達“人間”の中での話しじゃよ』
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