メモリー
ドキドキしながら返事を待ってると、
「そうだな。乗ろっか。」
といってくれた。
★★★
「足元に気をつけてお乗り下さい。」
そう。あたしたちが来たのは観覧車!!
一回、乗ってみたかったんだ。
『楽しみだね』
「あぁ。」
そう言いながら、あたしたちは観覧車の個室へと足を踏み入れる。
…そういえば、今。
今日初めての隼人と2人っきりだ。
さっきは人混みの中にいたもんね。
あたしはチラッと隼人を見る。
そう思うと、なんか意識しちゃう。
隼人も同じ気持ちなのか、沈黙が流れた。