メモリー
「もう本番だけど…大丈夫か??緊張してない。」
隼人は優しすぎる。
自分だってプレッシャーが半端ないはずなのに、あたしの心配してくれるんだもん。
『大丈夫。緊張するけど、走れる喜びの方が大きいし!!』
あたしは感じていたことを素直に言った。
それに…、隼人と話したら緊張がほぐれてきた気がする。
「そうか。じゃ、お互い頑張ろうな。」
『うん!!』
そう隼人と言葉を交わしたところでアナウンスが流れた。