僕等がみた空の色
藍が再びあたしの横に座り込む動作をじっと眺めた。
「え、何?」
それに気づいた藍が首を傾げる。
なに、て……。
「あの、ね?」
「うん。」
「ちょっと出てってくれる?」
「…せっかく来たのに。」
ほんとに分かってない。
「じゃなくて、着替えるから、少し部屋の外で待っててよ。」
それとも、見たいの?
真顔でそう尋ねると、一拍おいて藍の顔が真っ赤になった。
「そっ、そーゆことなら早く言えよっっ!!」
「いや、フツー気づくでしょ。」
あたしの言葉は多分聞こえてない。
捨て台詞のように言った後、慌てて出ていったから。