僕等がみた空の色





渋った藍だったが、生意気な口をきけるあたしを見て安心したのか、さすがに恥ずかしいのか、下ろしてくれた。



ただ、手をつないだままで。



そのことを嫌だとは思わなかった。


それが自然な気がして、握り返しただけ。



付き合うとか好きとか、そーゆーの関係なくて。

どう言ったら一番伝えられるのか分かんないけど……。


とにかく、そんな理由で手を離すのは、あたしたちにはくだらなかったんだ。



部活の時間も終わりで、片付けをする生徒はあたしたちに気づくこともなかった。



もうすぐ日暮れ。



あたしが塔に行きたい、て言ったのは、夕日が見たかったから。



そしたらなんだかちゃんと話せる気がした。



あの部屋に、……あかずの間に似てると思ってた。


でも、違った。






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