僕等がみた空の色





そんなあたしを見て、ふっと笑いを零すと、藍はあたしの髪を離した。



「そいつらの下心は気に入らないけど、これを期に友達とかできたらいいな、と思ってさ。」



その言葉に驚く。


「…そんなこと考えてたの?」


藍は笑う。
優しい、あの微笑み。



「ありがと……。」




あたしは正直、二人がいてさえくれればいい。


でも少し、少しだけ、世界を広げてみてもいいかな、と思った。



もう取り戻せないから、と半分諦めかけてたこと。

だから素直に感謝できた。





「……そういえば、もういっこあるんだ。みんなが俺の意見に賛成した理由。」


「へ?」



まだあるのか。

意味分かんないし認めないけどあたしへの下心と、それ以外に。








< 196 / 275 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop