僕等がみた空の色
またあたしの顔を覗きこんで藍が言った。
「知らないだろ?六花と俺が付き合ってるウワサが流れてるの。」
……………。
……え…………。
「ぇぇえぇえぇぇぇえええ!!??」
至近距離であたしの叫びを聞いた藍が耳を押さえて苦痛に歪んだ表情した。
「やっぱ知らなかった?」
「知らないよっ!なにそれっ!?」
そりゃまぁ、名前で呼び合って、いつも放課後一緒にいたら、そうなるよね。
まるで他人事のように藍は言う。
…そういえば、そうかも。
なんて、妙に納得してる場合じゃない。
「彼女を推薦するなんて、お前らいいなぁ、ていう、ほほえましさが票の3割かな。」
あとの7割が下心ね。
いやいや、そんなのどーでもいい。
「……もしかして藍、付き合ってるのかって聞かれて、曖昧に笑って過ごしたりしてないよね?」
「あー、まぁ、そんな感じ。」
だから、広まったんだって!!
…もう怒鳴る気も失せた。
ここまできたら、どうでもいい。
なんか疲れたし。