僕等がみた空の色
「俺は構わないけどね。」
「あたしは構うのっ」
だから、そゆこと言わないでよ。
勘違いしそうになるから。
「そんなこと言ってたら彼女なんかできないよ。」
なけなしの抵抗に言ってみた。
「きゃっ」
小さな痛みを感じたと思ったら、藍に手首を掴まれて引き寄せられていた。
また、近い。
「だから、俺は六花がいいって言ってるじゃん」
いつもの意地悪な微笑みはなくて、なんだか少し怒ってるみたいだった。
「い、言ってないよ…」
珍しい怒りの表情に戸惑いを感じて、頼りない声が出る。
「…じゃあ何度でも言う。俺は六花がいいんだ。他の女なんて要らない」
そんなこと、言わないで。