僕等がみた空の色






「とりあえず!」



パン!と固まったままだったあたしの目の前で手を叩く。

その小気味よい音であたしもようやく我に返った。



「何があったかは知らないけど、六花ちゃんが謝れば済むんでしょ」




人をなんだと思っているんだ。

あたしが悪いの前提か。




「くよくよしたってしょうがないでしょ。どうせ気まずいなら殴り合って気まずいほうがすっきりしない?」



いや、殴り合うことはないと思うけど。



この数年で、彼女は確実に逞しくなっているようだった。







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