僕等がみた空の色





実は最近、女子にも挨拶をされるようになった。

相変わらず友達と言えるようなのは汐くらいだが、なんとなくみんな、あたしに対して優しくしてくれる、気が、する。





というのも、キッカケが全く分からないのだ。


なんとなく、ほんとになんとなく馴染めだした気がする。


なんでだろう。
あたしが変わったわけではないのに。




「ねぇ六花ちゃん」




気づけば、あたしの机の真向かいに汐が立っていた。


「どした?」



「ね、今日だけ一緒に帰ってくれない?」



「いいけど…なんかあったの?」


「ん、ちょっと」


たいしたことないんだけど、と言って微笑んで自分の席に帰る汐。

なんだろう、なんか、嬉しそうというか、優しげというか…。



あ、とゆーことは。




「藍、ごめん、今日」



話を聞いていたのか、いいよいいよと、手を振って表す。


いつの間にか不機嫌さは顔を引っ込めていた。








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