僕等がみた空の色








久々に汐と一緒に帰路に着く。



「そういえば、合唱もうすぐだね」


「あぁ…、そうだね」



明後日行われる新入生歓迎会。


一年生がテストが終わった途端に宿泊研修へ行く都合で、毎年4月の終わり頃に開かれる。



これで、やっと解放されるわけだけど。



「あたしはいっぱいいっぱいだったよ。やっぱりなかなか調子は戻ってこないね。ブランクが長すぎちゃった」


特に悲観的な意味を込めて言ったわけじゃなかったけど、もしかしたら汐はそういうふうに捉えたかもしれない、と思ったけど。



「そうかなぁ?私にしてみたら、十分上手だと思うけどなぁ」




案外けろりと言ったから、少し拍子抜けした。



「…汐、あの日からやっぱり変わったよね」


「え?」









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