僕等がみた空の色
「えっ、帰り?大丈夫だよ、大丈夫。ぜんっぜんへーき」
妙に慌てる汐が不思議で、どうしたのかと聞いたけど、顔を赤くさせて何にもないしか言わない。
そのセリフ、何かあるから言うんだよ。
とは、さすがに言わなかったけど。
まぁ、汐は時がきたら言ってくれるだろう、とあきらめた。
彼氏ができたとかじゃ、聞き捨てならないけど。
そう言ったら不自然なくらい全力で違う!と繰り返されたから、とりあえず信じることにした。
「それより、ねぇ、なんかあたしに話があったんじゃないの?」
そう言って、汐は初めて思い出したように、そうだ、と言った。
「全然、たいしたことじゃないんだけどね」