僕等がみた空の色
ふふっと花がほころぶように笑う汐は、ほんとにかわいい。
「最近ね、友達が六花ちゃんのこと素敵な人だねって言ってくれるの」
「は?なにそれ…なに、突然」
唐突すぎて、汐の意図するものがまったく見えない。
「だから、六花ちゃん、合唱で伴奏するでしょ?そのとき、合唱で参加してる子たちがね、思ったより優しい人で、仲良くなってみたいなって」
「え…それはありがたいんだけど、もしかして話ってそれだけ?」
「それだけってひどい!私にとっては、喜ぶべき六花ちゃんの進歩なのに!」
思わず拳を握る汐に、呆れてため息しかでない。
あんなにもったいつけといて、それ?
しかもなんで上から目線なんだ。
「別にあたし、なにもしてないつもりなんだけど…」
「でもね、私も最近思うの。前の六花ちゃんに戻った、とは、また違うんだけど。優しくなって、丸くなった気がする」
前はほら、殺伐として怖かったし。
そう言われて、ショックを受けた。
確かに誰にも近づきたくなかったけど、汐がそう感じるんなら、他の人はなおさら…。
そういえば、前に藍の友達にも言われてたなぁ…。