Devil†Story
バンッ バンッと発砲音が響く中、クロムは確実に麗弥との距離を縮めて行く。


麗「くっ…!流石クロムやな…。仕方あらへん…か」


麗弥はボソリと呟くと2丁拳銃を持ち直して発砲する。


――ヒュン


ク「!」


弾が頬を掠った。その後も体に少しずつ掠り始めた。まだ完全には本気になってねーだろうが…足あたりに当てる気にはなったな。当たっても平気だが、当たらねぇようにしねぇと後々面倒だ。弾が体のあちこちを掠るのも気にせずに一気に距離を縮めた。


ジャキッ


麗「ッ…!」


クロムは麗弥の首に剣を突きつけて止まった。


ク「言っとくがこの距離なら俺の方が有利だからな。下手に動こうってんなら…首を跳ね上げる」


ゾクッとするような低い声でクロムがそう言う。


麗弥は諦めたかの様に銃を下に下ろした。


ク「それで良い。――で?何、企んでやがる?」


クロムに質問に黙っている麗弥。


ク「言わねぇのなら殺すぞ。条約に裏切者には“制裁を”…ってあるからな」


Black Cafeの従業員…特に裏の従業員には守らなくてはならない条約がある。その中に、裏切者には制裁をというものがある。もし裏切った場合…制裁を受けなければならない。それは死ななければならない事を意味する。麗弥はそれを分かっているので暫くは黙っていたが口を開いた。


麗「……言え、へん…」


ク「言えねぇだと?死にたいのか?」


麗「死にたくはあらへんよ…まだ」


ク「じゃあ、言え――」


クロムがそう言った瞬間だった。


ク「!」


力が抜けたように突きつけた剣が首元を離れ、よろけるように僅かに後ろに下がった。
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