Devil†Story
?「久しぶりだなァ?麗弥ァ。8年振りか?随分でかくなったもんだァ」


ニヤニヤと笑いながらそいつは答える。


麗弥が歯ぎしりする中、ロスはそれを冷やかに見る。


(…こいつ“醜鬼(シュウキ)”になりやがったか)


―醜鬼…醜鬼とは人間が魔物になった姿の事を言う。

醜鬼になる条件は理性が壊れ、残虐性が人間の“器”が弾け飛ぶ事。


だが、所詮人間が完全な魔物になる事など出来ない。

だから、“醜”い“鬼”と書いて醜鬼。


そこにいる男は完全に醜鬼になっていた。


?「俺様を覚えてるよなァ?忘れるわけないよなァ?お前の家族を奪ったこの俺様をなァ!」


麗弥は歯ぎしりをした。


そう。


醜鬼となったこの男は8年前に麗弥と澪奈の家族を殺した男だった。


麗「ッ!ふざけるなよ…っ!今すぐ姉さんから離れろっ!!」


麗弥は怒鳴るが、男はニヤニヤ笑ったままだ。


?「おー、おー憎しみでいっぱいの目になったなァ。良い事だァ。でも…嫌だね。離れて欲しかったら…そいつで俺様と戦いなァ」


麗「!」


男が指差すのは銃がしまってあるホルスター。


撃とうと思えば撃てる。


でも…今は撃てない。


姉さんが見てるのに…銃なんて使えない。


麗弥が考えてると男は痺れを切らして。


?「なんだァ?こないのかァ?だったら…俺様から行くぞ」


ダッ!と地面を蹴った。


そして、あっという間に麗弥の前まで来る。


澪「んー!!」


澪奈は声にならない叫び声をあげた。
< 279 / 541 >

この作品をシェア

pagetop