Devil†Story
麗「姉ちゃん!離してや…!」


何も知らない麗弥は澪奈の上で暴れ続ける。


麗「なんでや、姉ちゃん!母ちゃん置いてくん!?」


その言葉に澪奈は麗弥を降ろして肩に手をやって涙でいっぱいの目で麗弥を見つめる。


その目に麗弥は暴れるのをやめた。


澪「私だって…置いてきたくなんかないよ…。でもね…ここで私達まで死んじゃったら…もっと悲しくなっちゃうから…。だから…ね。今は…辛いけど…逃げないと…。どっちも死んじゃったら…悲しすぎるから……」


涙を流しながら必死に説明する澪奈。


その気持ちは麗弥にも届いた。


麗「姉ちゃん…。分かった…!ゴメン…!」


麗弥も泣きながら澪奈に抱き付いた。


澪「ううん…私こそゴメンね…」


ギュッと麗弥を抱き締め返す。


麗「じゃあ、急いで…「お別れは済んだかァ?お2人さん」


「!?」


麗弥の言葉に重なった声に後ろを振り向く2人。


そこにはあちこちに血がついたあの男が立っていた。

澪「貴方…!」


麗「母ちゃんは!?」


ジ「残念!ママは先に天国にいっちまったぜェ!?」


麗「そんな…!」


澪「ッ…」


それを聞いた澪奈は後悔でいっぱいになった。


私のせいで…!


しかし、そんな事を考えている場合ではなかった。


ジ「悲しいかァ?だったら…すぐにママやパパんとこに送ってやるぜ!」


シャキンと鉄爪を横にずらす。


澪「…!」


恐怖で頭はパニックになりそうだったが、ある想いが澪奈を動かした。


レイちゃんは…私が守る。

澪奈は麗弥を庇うように前に行き、手を広げた。
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