Devil†Story
警A「どうだった?」


警B「いや、酷いな。父親は刃物で切られた後に銃で銃殺。母親は刃物で刺殺…。生き残った子どもの女の子の方は背中に大きな傷ができ、弟の方は右目を抉られていたからな」


警C「また連続殺人事件の被害者が出てしまいましたね…」


警D「それより気の毒なのは子ども達の方さ。2人とも…一生消えない心の傷が出来てしまったのだからな…」


警A「…本当に早く犯人を捕まえないとですね」


―――――

「また出たらしいわよ。連続殺人鬼」


「私、知ってる。竜崎さんのお宅みたいよ」


「本当に?嫌ね、近くだわ…」


「奥さんと旦那さんは殺されちゃったみたいなのよー」


「怖いわねー」


「確か、あそこのお宅って子どもいたわよね?」


「ええ。澪奈ちゃんと麗弥くんね」


「2人も親戚の人達はどうするつもりなのかしら…」

「麗弥くんなんかまだ幼いのにねー」

――――――


麗弥の家の事はあっという間に回りに広まっていった。


―――――


麗「ん……」


麗弥は静かに目を開けた。

そこは病室の一室で、白い天井が見える。


麗「…!」


体を起こそうとすると、ところどころに痛みを感じた。


麗「つ…!」


そして、見えにくい視界。


慌てて右目を押さえると、そこには包帯が巻かれていた。


そして、傍らのベッドには澪奈が寝ていた。


うつ伏せに寝ていて、その目には涙の後が見えた。


この傷が夢ではない事を知らせる物になった。


麗「…夢や…ないんやな……。……母ちゃん…父ちゃん…!」


痛む事も忘れ、体育座りで顔を足で隠して泣く麗弥。

月明かりがそれを照らしていた。
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