Devil†Story
麗「…誰…?」


見た事はない…でも、綺麗なお兄さん。


綺麗なお兄さんはオレを見てクスリと笑うと中に入ってきた。


刹「ハジメマシテ。俺は刹那。ある所でカフェを営んでる…ただのおにーさんだよ」


カツン…コツン……


お兄さんが歩く音がやけに響いて聞こえる。


仮面の様な笑みに少しだけ背中に寒気がした。


刹「ニュース見たよ。大変だったね。右目はどう?麗弥クン?」

麗「!」


この人、事件の事だけやなくてオレの事も知ってるんや…。

まぁ、当たり前だよな。


せやけど、どう言ったらいいんやろ…。


どう答えたら良いのか分からず、黙っていると刹那お兄さんはまた話出した。


刹「そうそう。それで…働いてみる気ない?」

麗「働…く?」

働くと言ったら父ちゃんが毎日行ってた会社でやってた事と一緒やろか?


刹「そっ。俺は訳あって…君みたいな子どもに協力して貰いたいんだ」

麗「協力って…オレみたいな子どもに出来る事なんて…」

刹「あるよ。沢山、ね。丁度もう1年も働いている子もいるんだ。確か…君と同じ年じゃないかな?」

同じ年で出来る…?

麗「…ほんまに?」

刹「本当、だよ」

ニヤリッと笑うお兄さん。何故だか寒気がした。

聞いてはいけないとは思いながらオレはお兄さんに聞いた。

麗「…なんの、仕事なん…?」

少しの沈黙。

その後のお兄さんの笑った顔にさっき以上の寒気を感じた。

刹「色々だよ。もちろん殺人も…ね」

麗「え…?」

オレは聞き間違えだと思ってお兄さんの顔を見た。

さっきと変わらない笑顔。その貼り付けたような笑顔に恐怖を覚えた。
< 304 / 541 >

この作品をシェア

pagetop