Devil†Story
―午前0時―


刹「……」


俺はあの病院の屋上に居た。


今日で1週間…。


昨日まで麗弥クンは来なかった。


やっぱり無理だったかなー。


そう簡単に“2人”も確保出来るわけない…か。


まぁ、当たり前だ。


あの子は特に殺人とかに対して嫌悪感を抱いてそうだしね。


惜しいけど、諦めようかな。

――でも。

俺は片目を失い、病室で怯える夜を過ごしていたあの少年を思い返す。

あの子は来るような気がするんだよなー…。

だって、俺が来た時のあの子な目は暗い目だったけど…この話を持ちかけた時は僅かだけど“光”が宿っていたから。

――まぁ、あの子が決める事だけど。

そう、空を仰いだ時だった。


「――お兄さん」


刹「!」


振り向くと眼帯の少年が立っていた。


――来た。


俺は微笑みながら彼に挨拶をする。


刹「――こんばんは。…麗弥クン」


麗「オレに…仕事を教えて」


光が籠った目で麗弥クンは俺にそう言った。


刹「…その言葉を待ってたよ。ようこそ“こちら”側へ、麗弥クン」


――2人目 確保。


俺は笑いながら彼に手を伸ばす。


彼はその俺の手をとった……。


こうして、麗弥は裏の従業員になった。
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