Devil†Story
―ロス SIDE―

ロ(おっ?)

俺は麗弥と醜鬼の戦いを眺めながらクロムと吸血鬼の気配を確認していた。

吸血鬼の魔力が…一気に上がった。

ロ(あらら、もしかして、あの酒でも使われたかなー……。アレは、結構グンッと強くなるからなー……。まぁ、大丈夫だとは思うけど――)

そう思った瞬間、クロムの気配が少し弱くなった。

ロ(あっ、これは血を吸われてる感じだな…。流石に覚醒した純潔の吸血鬼を相手はきつかったかも…。あいつ力で凪ぎ払える程、筋力ねぇからなぁ…。剣だけじゃなくって、筋力もつけさせれば良かった。しかも、毒分泌できんだっけ?あいつ…。うわ、どーすっかなぁ…ふらっと消えて助けに行こうかな……)

そう考えている内にもクロムの気配が少しずつ薄れていく。

ただ、行くのはいーんだけど、稀琉痛そーだし、おねーさんもパニクってるし…麗弥もあそこまで成長した醜鬼相手にどこまでやれるかって感じだからなぁ…。
――まっ、優先順位はクロムだけど。

俺、悪魔だし?ぶっちゃけここでどーなろうが、どーでも良いんだけどさぁ……。クロムを連れてなんか…行かせるものか。

あの程度の魔物なんかすぐ殺せるし、何より……俺の許可なく、クロムを連れて行こうなんて…ねぇ?ムカつくんだよなー。

目的聞きたい所だけど、プライド高そうだから、とりあえずすぐ言わなかったら殺して――

そんな事を考えている時だった。

――ドクンッ

ロ「!」

今度はクロムの気配が変わった。

今まで感じた事のない気配。

ロ(なんだコレ?確かにクロムの気配だケド…なんか違う。闇が濃くなってるな…。確かに、あいつ元から闇が強いケド…俺は“こんなに”闇に染めたつもりはない)

――ズキンッ

ロ「!?」

手の甲に痛みを感じて、見てみると俺の契約印から血が出ていた。

ロ(コレは……。こないだ、魔界居た時…丁度、クロムがあの吸血鬼と戦っていただろう時にも微かに感じた痛みだな…。今日は契約印浮き出たし、血も出てやがる……。まさか……)

そう考えていた時だった。
稀「麗弥っ!」

麗「グァ!」

ロ「!」

稀琉の叫び声と同時に麗弥が床に叩きつけられていた。

――うわ、マジかよ。ピンチだよなぁ、コレ……。

てか、さっきっから麗弥の気配もちょっとオカシイんだよな……。

何、コレ。超、悩むんですケド。
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