Devil†Story
ヤ「振り払っても変わらないよ!」

ヤナはニヤリッと笑う。

ク「ハッ…言ってろよ」

俺は右手の手袋を口で取り、床に投げ捨てた。そして、剣の刃に手を添え横にスライドさせた。

ヤ「!?」

剣に俺の血が伝っていく。
――ドクンッ

ヤ「なんだ…?剣から魔力が…!?」

カッ!

剣の柄の少し上の部分の紅い宝石が目の様になった。

ビキビキッ…

ク「くっ…」

俺の右手にロスのマークが浮かび、血管が浮き出る。


ク「この剣は…いくつか段階に分かれてて…解放する毎に強くなる。俺と契約してるから…俺の血を与えることで解放できる。俺と同じで…血に飢えてるバケモノなのさ」

ギョロギョロギョロ…

目玉の部分が動いている。まるで生きているかのように。

ク「ただ…こいつはアンタと同じで俺の血が好きみたいでね…。コレを使うと、どうもがっついて血を吸うから…あんま長く使えねぇし、扱いづらいんだよな」

ビキビキッと手の甲の血管が脈を打つ。

ク「まっ、時間がないのはお互い様だろ?」

ヤ「!」

俺の言葉に驚いた様子だったが、すぐに薄ら笑いになる。

ヤ「ククッ…まぁ、そうだね。でも…どんなに強い剣でも、剣自身が戦うわけじゃないし、俺の歯で欠ける様な剣なんて、なんてことないね。すぐに決着つけてあげるよ!」

そう言うや否や、ヤナは地面を蹴った。

ク「ハッ…俺の剣をバカにすんなよ、眼鏡。てめえのドッキングと同じだぜ」

――キィン

クロムの目が紅く光り、剣の目が見開かれる。

ガキィン!!

ヤ「なっ…!」

ヤナのナイフの刃が欠けた。

それを見たクロムはニヤリッと笑う。

ヤ「ッ…このっ…!化物めっ…!」

ク「アンタがそれを言うかよ」

ヤ「本当に…!やりづらいねっ…!」

剣を弾き、また飛びかかる。

ク「それはこっちの台詞だ」

クロムも剣を構え、飛びかかる。

――ガキィン

金属と金属が当たる音が響き渡った。
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