Devil†Story
麗「くそッ…!」

麗弥は必死に抗う。化物にならないように。この血が体内にはいればどうなるのかは安易に想像できたから。

醜「クククッ…さっきは、俺様と同じにならないなんてほざいてたが…これでも、そーいえるかなァ?」


ニヤリッと笑った醜鬼は麗弥の右目の上に左腕を持っていった。


ボタタタッ

男の血が麗弥の右目にかかった。

――ドクンッ

麗「…!!う……あああぁぁ!」

稀「麗弥!!」

澪「レイちゃんッ!!!」

麗弥の叫び声が地下室に響き渡った。

麗「うっ…あ…!あああぁ!」

麗弥の目が大きく見開かれる。その目に写るのは口をつり上げて笑う男。


醜「クククッ…!ほら、麗弥ァ…抗ってみせろよ!ぷっ…ギャハハハハ!」

醜鬼の笑い声が頭の中にこだました。

体が大きく痙攣した。苦しくて逃れようと体を動かすが鉄爪のせいで首が動かせない。心臓が壊れるのではないのかと言うくらい上下に揺れ、鼓動を感じる度に胸が苦しくて仕方がない。

熱…い…!

血を浴びている右目は火傷するのではないかと言うくらいの熱を感じた。男の姿が揺らいでさっきまで嫌と言う程、聞こえていた笑い声すら遠くに聞こえ意識が朦朧とする。

苦しくて叫んでいるのは俺の筈なのに叫んでいる声が酷く遠くに感じる。だが意識を持っていかれるわけにはいかない。

持ってかれたら…狂うのくらい分かる。

必死に自我を保とうとしていた時だった。

殺 シ チ ャ エ ヨ

麗「……!」

誰かの声が頭に響いた。
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