Devil†Story
麗「あああぁぁ…!」

麗弥はずっと叫んでいる。
だが、血がかかれば麗弥はもっと危険な状態になる為、誰も手出し出来ない。

麗「あぁぁ…!ハァ…!つぅ…!!」

醜「ククッ…」

ジャキ…

醜鬼が笑いながら、鉄爪を抜き立ち上がる。

それと同時に麗弥は右目を押さえグルッとうつ伏せになる。

麗「ハァ…!ああぁ…!」
体がビクッ ビクッと痙攣し、ガタガタと震えている。

左目は大きく見開かれ、必死に自我を保とうとしていた。

その時……

――ドックン

ロ「!」

ピタッと麗弥の動きが止まった。

稀「麗…弥…?」

恐る恐る稀琉が声をかけるが反応はない。

麗「ハァ…つッ……」

よろよろと麗弥は立ち上がり近くに落ちていた銃を拾った。

まだ体はフラフラしている。

稀「あ……!」

ロ「!」

稀琉がロスの上着を掴んだ。

稀「う…そ……!まさか…!」

ロ「……」

ロスが微かに険しい顔をした。

それに気づかない醜鬼は笑いながら麗弥に向かう。

醜「ハハハハッ!どうやら、ヘナチョコになったようだなァ、麗弥ァ!」

そう言って鉄爪を降り下ろした…が。

ガシッ

醜「!?」

その手を麗弥が掴んだ。

――ゾクッ

「!」

辺りに今まで感じたことのない殺気が満ちた。

麗弥は醜鬼の手を引っ張り寄せて――

麗「……ククッ」

醜「!」

笑っていた。

その顔は稀琉はおろか澪奈ですら見たことがない程…狂気で満ちていた。
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