Devil†Story
大きく見開かれた目につり上がった口。

本来、紫色だった右目は金色になっている。

残っていた左目も今は金色に変わっていた。

その姿はいつもの笑っている麗弥とは似ても似つかなかった。

醜「…どうやら、お前も化物になったみたいだなァ?」

その顔を見た醜鬼はニタリと笑う。

醜「その姿になるのを…待ってたんだぜェ、麗弥?これで…やっと対等になったんだからなァ!」

麗弥が持っていた手を振り払い、また切りかかろうとする醜鬼。

そして、手を降り下ろした…が。

――シュッ

醜「!」

降り下ろした先に麗弥は居なかった。

その代わりに頭にゴリッとした物を押し当てられた。

男が振り返るとそこには同じ表情の麗弥がいた。

――パァン!

稀「!!!」

麗弥は醜鬼に向かって銃弾を放った。


しかし、間一髪で醜鬼はそれを避けた。


醜「あぶねーなァ、麗弥。頭に穴ァ、空いたらどうすん――」

距離を取って話していた醜鬼の前に最早麗弥は居なかった。

すぐ隣に殺気を感じた。

見てみると、麗弥はもう醜鬼の隣に居た。

醜「なっ……!」

醜鬼は驚きを隠せない様子だった。

そんな醜鬼を見て麗弥は更に笑った。

麗「…ククッ」


パァン!


醜「ガッ…!」

そして、また一瞬の迷いもなく醜鬼の腕を銃で撃った。

醜「クソッ…!」

醜鬼はすぐに離れた。

近距離で撃ったため麗弥の頬には醜鬼の返り血がついている。

先程まで苦しめられていた血を楽しそうに舐める。


麗「アハッ…アハハッ!」

笑いながら醜鬼に発砲する麗弥。


稀「う…そでしょ……?麗弥が…麗弥があんなに楽しそうに人を傷付けるわけがないよ…!」


ロスの服をギュッと強く握りしめながら稀琉は言った。

ロ「………」

ロスは目を反らさずに麗弥の様子を見ている。


駄目だ、完全に飲まれちまってる…。


澪「…レイちゃん……」


醜「ガハッ!」


ドンッと壁に叩きつけられる醜鬼。


あちこちから、麗弥から受けた銃弾の傷があった。


カツッ……

「!」

麗弥は表情を全く変えず醜鬼に近づいた。

そして、目の前まで来ると頭に向かって銃を突きつけた。
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