Devil†Story
醜「…ククッ…こいつァ、驚いた…。まさか…こんな短時間でここまで成長してるなんてなァ」

じっと麗弥を見る醜鬼。

相変わらず表情は全く変わらない。

醜「まっ、いいさ。殺せよ、麗弥。俺様が憎いんだろ?その本能のまま…俺様を殺せば良い。結局お前さんは…俺様と同じどころか俺様より化物の素質があったってことさァ」

楽しそうに笑う醜鬼。

今まで押さえつけてきた力が爆発したのだ。今、麗弥には理性も自我もなくなってしまっている。

それを分かって、そう言ったのだ。

醜「じゃあなァ、麗弥。俺様の後に…そいつらも殺して楽しむんだなァ!」

ガチャッ!

一気に銃口を醜鬼の頭に突きつける。

稀「! そんなことにしたら駄目だよ!!」

稀琉が叫ぶがその声は麗弥に届かない。

――駄目、絶対に…!

澪奈はその瞬間走り出した。

ロ「!」

稀「!? 澪奈さん…!? ! やめるんだ、麗弥!撃っちゃ駄目!!撃ったら、君が後悔する――」

稀琉がそう言う中、澪奈は麗弥と醜鬼の間に入った。

――パァン!!

「!!」

その瞬間、麗弥は銃を発砲した。

麗弥を抱き締めると同時に。

稀「澪奈さん!!!」

ロ「………」

澪「ッ……」

何滴か血がポタポタと地面に垂れ、澪奈の着ていたワンピースが風に扇がれた。

誰もが、最悪の状況であることを覚悟した時だった。

麗「グッ……!ガッ…アァアア……!」

稀「麗弥…!?」

麗弥が苦しそうに叫んだ。
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