Devil†Story
クロ「あっ、は、はい。これしか取り柄がないんですけど…」
ヘ「バカだなー、ディアは。スゲーんだぜ?お前のそれはさ」
ロ「そうだよ〜?俺だって、そこまで完璧なヒールは中々見ないし、出来ないんだから〜」
クロ「そ、そうですか?」
ロ「そーだよ〜?」
ヘ「だよなー。アンタは、話が分かるねー」
ロ「いやー、本当のことだから〜」
今度はロスがクローディア達と話している。
ヤ「…クロム」
ヤナが静かにクロムの名前を呼んだ。クロムは黙ってヤナを見た。
ヤ「その…助かった。本当に何と言ったら良いか…」
ク「…別に。俺は何もしてない」
ヤ「まぁ、君ならそう言うと思った」
「ふん…」とヤナから目をそらす、クロムにヤナは笑いながら話を続けた。
ヤ「…クローディアは…俺にとって大切な人なんだ。俺を救ってくれた…そんな人だ」
ヤナがクローディアを身ながら、そう呟く。その目は戦いでは見せなかった優しさが溢れている。
ヤ「…例え死のうが守りたかった。だから…あの眼帯くんには悪いとは思ってる」
ク「そんなの俺に言ってどうする」
ヤ「伝えてくれよ。悪かったってさ」
ク「めんどくせ……」
ヤ「そう言わずにさ。…世話になってる君に頼むのもどうかとは思うけど」
ク「だから…俺は何も……」
ヤ「さっきも言ったろ?確かに呪いを解いたのはロスだけど…クロムがロスと契約してくれたお陰だ。だから、直接関係なくても恩人なんだよ。そして、何より…クローディアを殺さないでくれた。それが1番、感謝してる」
軽く頭を下げるヤナにクロムは「別に。手元が狂っただけだ」と素っ気なく答えた。
ヤ「まぁ、いいよ。それより、借りを作りっぱなしじゃあ気分が悪い。…アンタ達を狙ってる奴の話をするよ」
ク・ロ「!」
2人は一気に真剣そうな顔をした。ヤナも真剣な表情だ。
ヘ「おっ、おい、ヤナ。大丈夫なのかよ?言って」
ヤ「平気だ。もうあいつに縛られてるものはないし、いくらでも策はある。それより、何もなく帰る方が気分が悪いだろ」
ヘ「まっ、まぁな…。でも、これ以上ディアを心配させる真似はしないでくれよ」
ヘルがヤナの顔を覗き込みながら言うとヤナは「分かってるよ」と答えた。
ヤ「俺もあまりは関わってないから、素性については分からない。しかも、奴は俺と会う時にフードを被っていたから顔もきちんとは知らない。だが…アンタ等と同じ黒髪、紅目の…呪術師だと思われる黎音と呼ばれている男だ」
ロ「黎音?」
ク「黒髪、紅目のフード………」
クロムが考え事を始めた瞬間だった。
――ズキンッ
ク「ッ…!!」
背中にあの痛みが走った。
体を折り曲げて、背中に手をやる。脈打つ毎にズキンッ、ズキンッと背中が痛んだ。
ヘ「バカだなー、ディアは。スゲーんだぜ?お前のそれはさ」
ロ「そうだよ〜?俺だって、そこまで完璧なヒールは中々見ないし、出来ないんだから〜」
クロ「そ、そうですか?」
ロ「そーだよ〜?」
ヘ「だよなー。アンタは、話が分かるねー」
ロ「いやー、本当のことだから〜」
今度はロスがクローディア達と話している。
ヤ「…クロム」
ヤナが静かにクロムの名前を呼んだ。クロムは黙ってヤナを見た。
ヤ「その…助かった。本当に何と言ったら良いか…」
ク「…別に。俺は何もしてない」
ヤ「まぁ、君ならそう言うと思った」
「ふん…」とヤナから目をそらす、クロムにヤナは笑いながら話を続けた。
ヤ「…クローディアは…俺にとって大切な人なんだ。俺を救ってくれた…そんな人だ」
ヤナがクローディアを身ながら、そう呟く。その目は戦いでは見せなかった優しさが溢れている。
ヤ「…例え死のうが守りたかった。だから…あの眼帯くんには悪いとは思ってる」
ク「そんなの俺に言ってどうする」
ヤ「伝えてくれよ。悪かったってさ」
ク「めんどくせ……」
ヤ「そう言わずにさ。…世話になってる君に頼むのもどうかとは思うけど」
ク「だから…俺は何も……」
ヤ「さっきも言ったろ?確かに呪いを解いたのはロスだけど…クロムがロスと契約してくれたお陰だ。だから、直接関係なくても恩人なんだよ。そして、何より…クローディアを殺さないでくれた。それが1番、感謝してる」
軽く頭を下げるヤナにクロムは「別に。手元が狂っただけだ」と素っ気なく答えた。
ヤ「まぁ、いいよ。それより、借りを作りっぱなしじゃあ気分が悪い。…アンタ達を狙ってる奴の話をするよ」
ク・ロ「!」
2人は一気に真剣そうな顔をした。ヤナも真剣な表情だ。
ヘ「おっ、おい、ヤナ。大丈夫なのかよ?言って」
ヤ「平気だ。もうあいつに縛られてるものはないし、いくらでも策はある。それより、何もなく帰る方が気分が悪いだろ」
ヘ「まっ、まぁな…。でも、これ以上ディアを心配させる真似はしないでくれよ」
ヘルがヤナの顔を覗き込みながら言うとヤナは「分かってるよ」と答えた。
ヤ「俺もあまりは関わってないから、素性については分からない。しかも、奴は俺と会う時にフードを被っていたから顔もきちんとは知らない。だが…アンタ等と同じ黒髪、紅目の…呪術師だと思われる黎音と呼ばれている男だ」
ロ「黎音?」
ク「黒髪、紅目のフード………」
クロムが考え事を始めた瞬間だった。
――ズキンッ
ク「ッ…!!」
背中にあの痛みが走った。
体を折り曲げて、背中に手をやる。脈打つ毎にズキンッ、ズキンッと背中が痛んだ。