Devil†Story
ク「ッ…!!!」
この痛みは……!まさか…“あの時”の………?
この痛みにはいつになっても慣れることが出来ない。アレだけ傷ついてもあまり顔に出ないとクロムですら、隠しきれない程だ。
ロ「…クロム?」
クロムの状態に気付いたロスが声を掛ける。
ク「なんでも…ない…。それより……そいつは何故…俺等を狙ってるんだ?」
痛みに顔をしかめながらも、クロムはヤナに尋ねた。
ヤ「そこまでは分からない。だが…アイツは特にクロムが必要だと言っていた。何がなんでも、手に入れたいと言ってた」
ク「……」
ロ「…随分と独占欲の強い奴だな」
ヤナの言葉を聞いたクロムの背中の痛みが疼いた。
しかし、次第と痛みは引いてきた。
ク「ハァ………」
長く息を吐きながら、クロムは姿勢を正した。
ク「…まぁ、良い。…もし邪魔をするようなら……殺すだけだ」
ロ「……」
ヤ「……」
その言葉は寒気がする程、低かった。
ロ「だな。さて…そろそろ戻りますか」
背伸びをし、その重い空気を断ち切る様に、ロスは言った。
ク「…あぁ」
ロ「あっちは、あっちで解決したから何もないと思うけど…多分稀琉が肩外しちゃってるからさ」
ク「あぁ?稀琉が?珍しいな。アイツが怪我すんなんて」
ロ「まぁ、色々あったのよ」
ク「麗弥は?」
ロ「あぁ、麗弥ね。麗弥も結構あちこちに怪我してっけど…一瞬でも醜鬼に覚醒したから、今までよりはすぐ怪我が治ると思うし、おねーさん付いてるから大丈夫っしょ」
ク「…醜鬼?」
ロ「あっ、あの2人は醜鬼だけど、超特殊な感じっぽいな。だから、多分自我を失ったりしないだろうな。まー…あんま、見たことが――」
ク「はっ?」
ヤ「クロム。醜鬼ってのはな……」
一人でぶつぶつと何かを言うロスの言葉が分からないクロムにヤナが説明した。
ク「ふーん…。そんなのもいんだな」
ヤ「多分クロムも、ロスと契約してなかったらなってっと思うけど」
ク「………」
もう1つの人格…か。
まさか…俺の“アレ”もそーなのか?殺しすぎて…ロスと契約してても、なりかけてるとかか?…まっ、別に脅したからいーけど。
ク「まぁ、良い。おら、行くんだろ?」
ロ「うん」
ヤ「…クロム」
2人が、行こうとした時、その背中にヤナが声を掛けた。
クロムは後ろを振り返る。
この痛みは……!まさか…“あの時”の………?
この痛みにはいつになっても慣れることが出来ない。アレだけ傷ついてもあまり顔に出ないとクロムですら、隠しきれない程だ。
ロ「…クロム?」
クロムの状態に気付いたロスが声を掛ける。
ク「なんでも…ない…。それより……そいつは何故…俺等を狙ってるんだ?」
痛みに顔をしかめながらも、クロムはヤナに尋ねた。
ヤ「そこまでは分からない。だが…アイツは特にクロムが必要だと言っていた。何がなんでも、手に入れたいと言ってた」
ク「……」
ロ「…随分と独占欲の強い奴だな」
ヤナの言葉を聞いたクロムの背中の痛みが疼いた。
しかし、次第と痛みは引いてきた。
ク「ハァ………」
長く息を吐きながら、クロムは姿勢を正した。
ク「…まぁ、良い。…もし邪魔をするようなら……殺すだけだ」
ロ「……」
ヤ「……」
その言葉は寒気がする程、低かった。
ロ「だな。さて…そろそろ戻りますか」
背伸びをし、その重い空気を断ち切る様に、ロスは言った。
ク「…あぁ」
ロ「あっちは、あっちで解決したから何もないと思うけど…多分稀琉が肩外しちゃってるからさ」
ク「あぁ?稀琉が?珍しいな。アイツが怪我すんなんて」
ロ「まぁ、色々あったのよ」
ク「麗弥は?」
ロ「あぁ、麗弥ね。麗弥も結構あちこちに怪我してっけど…一瞬でも醜鬼に覚醒したから、今までよりはすぐ怪我が治ると思うし、おねーさん付いてるから大丈夫っしょ」
ク「…醜鬼?」
ロ「あっ、あの2人は醜鬼だけど、超特殊な感じっぽいな。だから、多分自我を失ったりしないだろうな。まー…あんま、見たことが――」
ク「はっ?」
ヤ「クロム。醜鬼ってのはな……」
一人でぶつぶつと何かを言うロスの言葉が分からないクロムにヤナが説明した。
ク「ふーん…。そんなのもいんだな」
ヤ「多分クロムも、ロスと契約してなかったらなってっと思うけど」
ク「………」
もう1つの人格…か。
まさか…俺の“アレ”もそーなのか?殺しすぎて…ロスと契約してても、なりかけてるとかか?…まっ、別に脅したからいーけど。
ク「まぁ、良い。おら、行くんだろ?」
ロ「うん」
ヤ「…クロム」
2人が、行こうとした時、その背中にヤナが声を掛けた。
クロムは後ろを振り返る。