Devil†Story
ヤ「本当に、助かった。感謝しきれない程…感謝している」

ク「別に…。アンタがどう思ってるかは知らんがロスに言ってくれ」

ヤ「フフ…。ロス、呪いを解いてくれて…ありがと」

クロムにそれだけ言うと、ロスにそう言った。

ロ「いいえー。まっ、もう捕まんないことだな」

ヤ「あぁ」

クロ「本当にありがとうございました。クロムさん、ロスさん」

ヘ「世話になったなー。アンタ等も気を付けろよ〜。ぶっちゃけヤバい奴に狙われてるから」

クローディアとヘルも笑いながら頭を下げた。

ヤ「本当に気を付けろよ。アイツ…本当にヤバい奴だから。…まぁ、ロスに比べたら…なんてことないのかも知れないが。まさか、アンタみたいな人に人間界(こんな)ところで会うなんて思ってもなかった」

ロ「アハハ。そんなことないぜ?俺、もう、“アレ”から随分経ってるからなー。まぁ、気を付けるよ」

ロスも笑いながら答えた。
クロ「じゃあ…お元気で」
ヘ「またなー、お二人さん」

ヤ「いつかこの借りを返すよ。いつでも呼んでくれ」

ロ「おー。何百年後でも、いいぜー」

ク「俺はよくねぇよ。…まっ、別に返さなくていーけど。じゃあな。もう、会わないことを願うぜ」

ヒラヒラと手を上げながら、クロムは歩き出した。

ロ「あらら。シャイなんだから。じゃあ、気を付けろよー。二人…いや、三人とも」

ヤ「あぁ」

クロ「はい」

ヘ「またなー」

ロスは手を上げると、先に歩いて行ったクロムを追い掛けて行った。
< 353 / 539 >

この作品をシェア

pagetop