やくざと執事と私【第3部 上巻:ラブ&マネー】
「それが、どうかしたんですか?」
素っ気無い態度の私。
当然、今は、ポチに構っている暇はない。
「えっ、それで、その・・・このお食事券ってペアチケットなんですよ。ですから、是非、小夜姉さんと・・・」
「そうだ!」
私は、ポチが話している途中でいいアイデアが浮かび、叫んだ。
「ど、どうしたんですか、小夜姉さん?」
私が急に叫んだので、驚いたような表情になるポチ。
「ポチさん、ありがとうございます。」
私は、ポチが持っていた無料お食事券を奪い取った。