やくざと執事と私【第3部 上巻:ラブ&マネー】


「えっ、ということは、アッシと・・・」



うれしそうな表情になるポチ。



「これを龍一さんにあげれば、龍一さんも美味しいものを食べて、機嫌が直るかも!」



ポチの言葉などまったく耳に入らない私。



「そういえば、龍一。その高級フレンチ食べたいって言ってた様な気が・・・」



組長が、思い出したようにつぶやいた。



「だとしたら、いいアイデアだな。」



真木ヒナタも納得した。



「早速、私、龍一さんに渡してきますね。」



私は、部屋を飛び出していった。



部屋では、ポチが、悲しそうに俯いていた。


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