わたしの名前は…
私をアパートへ送る車の中
「何か俺には聞かないの?
試してよ。」
「え…
試す必要ないよ…
ユウキはいい人だよ。」
「いい人…か。
好きな人、に、なってみせるよ!」
(どっちにも、もうなってるよ…)
「負けそう…」
「え?
彼氏に勝てない?俺?!
勝つから、絶対!!」
「じゃなくて…
まぁ、いいや(笑)」
「えぇ!!
いいやじゃねーよぉ!
何笑ってんだよ!
笑うなら口開けて笑えよ!
ブッサイクに!!」
「あ!そうだ!
一個聞きたいことがある!」
「何、急にでかい声出して。
何なりと、姫。」
「ユウキってさあ…
何才?」
「は?それだけ?
なんだよ、緊張したぁ!
19だよ。」
「ふーん…
って、タバコ駄目だろ!
未成年!!」
「はっ!…
いいんだよ、もうすぐ20なるから。
大したかわりはない!」
「19は19でしょ!
いつ?誕生日?」
「8月。
サキお祝いしてよ!
あ、サキはいくつ?
いつ誕生日?」
「20。
6月になったばっか。」
「すげぇなぁ、
20でそんなしっかりしてんの?
苦労しすぎだろ、
俺より先にばぁちゃんなるぞ(笑)」
ばぁちゃん…
そんな先まで、ユウキは私を
見ていてくれるんだろうか
吐き出すものは、もう何もない。
全て、ユウキは受けとめ、
きれいなこころに吸収してしまった。
ただただ楽しい帰路は、
あんなに早く今日が終われと思っていたはじめとは違い、
時間が経つのが早くて仕方なかった…