草食君の説明書★


「いいい、今"可愛い"とか言わなかった?」


「おん。だってそうやん、こんな馬鹿なことしてまで和君に好かれようとする態度がけんねん(笑)」


「馬鹿げてて悪かったね。」





不覚にも一瞬心が動揺した事に、恥ずかしく感じる。

相手は不覚にも、エセ関西人!!!

"可愛い"だなんて、言われることのないお言葉。
それだけに、免疫がない!!





「和君に言われたことないんや?」


「・・・・、はぃ。」


「まぁ、草食やけんしゃーないか♪」


「分かってるなら聞かないでくれる?」





それどこか、手も繋いでくれないし。
話しかけてもくれない。

本当に彼女なのかと疑ってしまう。





「俺から言うとや。」


「な、何?」




今度は何を言い出すのよ…。



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