あたし専用の恋日記。
「みゆちゃん!なにか一緒に歌わない!?」
「え・・・」
みゆちゃんはびっくりしてる。
みゆちゃん、おとなしいし、1人で歌うのは恥ずかしいかなって思って。
「あたしも歌へたなんだ・・・。
なんか1人で歌うの恥ずかしくない?
だから一緒に歌ってくれたらいいなって・・・」

「あ・・・ありがとう!」

・・・!
「ううん、何歌う?」
「あの・・・私、これしか・・・」
みゆちゃんが指差した歌は、あたしも大好きな歌だった。
「まじでー!?じゃあ一緒に歌お!」

-5分後-
・・・ふぅ。
歌い終わって・・・。
3秒沈黙が続いた。
「わあああああああああっっ♪
奏もみゆも超可愛いっっ!!!」
あ・・・アキちゃん・・・。
「聖都くんっっ!また奏に惚れたーあ?」
「まっまもりちゃん!!何言って・・・」

「惚れたよ・・・!悪いかよ!」

・・・せい・・・
「きゃー♥
よかったね奏っっ!」
みゆちゃんもにっこり笑ってて。
あたしはすっごく幸せな気分になった。


「じゃあそろそろお開きにするか~」
五反田が言った。
「じゃあね~」
「また来ようなー」

「・・・オレたちも帰るか」
聖都があたしに言った。

「・・・なんか悪かったな。
いきなり・・・人前で“好きだ”とか言って・・・」
聖都は真っ赤だった。
「ううん・・・あたしも・・・好きだし」
・・・って我ながら恥ずい事言ってんなあたし・・・。

「じゃあな、また明日」
「うん」
あたしは聖都に手を振った。
< 52 / 67 >

この作品をシェア

pagetop