秘密の同居



スカートだというのに構わず二段抜かしで階段を駆け上がり、華麗に曲がろうとした瞬間人と思い切りぶつかった。


自分は体勢を整える事が出来たが、相手はそうはいかずに持っていた物を床に落とし尻餅を付いてしまっていた。


『わ……ごめんなさい!
あたしが走ったりしてたから!
大丈夫ですか?』


慌てて駆け寄ると男子だったらしく、顔を上げた瞬間誰だか分からなかった。
でも、結構かっこいい。
…こんな人いたっけ?


「……こちらこそごめん。
悪いけど、そこらへんに落ちてるメガネ取ってくれない?」


< 47 / 435 >

この作品をシェア

pagetop