プラチナの誘惑

もうすぐ昴以外の男性と結婚するらしい優美さんを忘れられないのかな…。
かなりの美人で、社内以外にも優美さんを狙う男性はかなりいたと聞く。

昴とどういう付き合いをしていたのかわからないけれど、少なくとも今も昴の心には優美さんがいるはず。

「忘れられない女」

に叶うなんて自信もないし、どうすればいいのかもわからない。

そっと寝返りをうつと、安らかな寝息の昴の整った顔が目の前…。
男のくせにきめ細かい肌と形のいい唇。

『俺を見てろ』

私の身体の中に沈みながら、激しく打ち付けられる熱さを受け止めるのに必死で、ぎゅっと目を閉じようとする私の顔を掴み昴に向かせながら何度もそう言って。

昴の高まっていく表情も、達した時の苦しげな口元も全て見た。

『彩香…っ』

最後につぶやく色気のある声を聞いて…私の身体も真っ白に弾けた…。