先生のビー玉
一方佳奈…

『近くの自販機の所にいる』

走りながらメールを確認し、走る。
つきあたりを右に曲がる…

見慣れた車が停まっていた。

そして車に乗り込む。

「走ってきたのか…佳奈?」

無言で彼に抱きつく佳奈。

「ちょ、ちょっと佳奈?ちょっと先の公園まで行くよ」

ゆっくりと離される佳奈。
そして車は近くの公園へ。

「家は?大丈夫」

頷く佳奈。

「そうか…でも長居はできないな」

「1時間」

「そうか。大丈夫か?」

佳奈を覗き込む彼。

「…だ、だから…大丈夫じゃないっ」

また彼に抱きつく佳奈。
黙ってそれに答える彼。

「もっと強く…」

「か、佳奈?」

「お、お願い…」

両手に力を入れる彼。

「ち、ちゃんと伝えた。
伝えたけど…」

「けど?」

「いきなり抱きしめられて、離してって言っても離してくれなくて…でも、私にはちゃんと彼氏がいるからって言ったんだけど…でも…っ…っ」

自動車学校でのことを離し始めた佳奈。
が、孝司から抱きしめられたあの瞬間を思いだし、知らず知らずのうちに涙があふれ出る。

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