雨のあとに
ディーンさんは少しの間をおいて冷たく言い放った。

『黙れ、貴様は王になるつもりはないのだろう?我々魔族には我々のやり方がある、関係ない者が口を挟むな。』

『これが魔族のやり方って言うの?こんなの認めない、そんなやり方変えてやる。あたしが王様になって変えてみせる!』

王になると宣言したあたしに、さっきのケガをした子供があたしの手を握って話しかけてきた。

『お姉・・・ちゃ・・・んが新しい王・・・様なの?』

あたしはすぐにその子の手を握り締めて答えた。

『そうだよ。』

『じゃ・・・あ僕達のこと・・・・守って・・・くれるの?』

『うん、約束する。だからしっかりして、ね?』

『平和な・・・世界に・・・』

あたしの手を握るその子手に力がなくなった。

『いや、ダメーーー!!』

死なないでと強く願うとあたしの体が緑色の光に包まれた。その光が男の子の体に流れ込んでいくと同時に男の子の傷が癒えていき、息を吹き返した。そして頭の中に声が響いた。

『君が望むのなら・・・』

無事息を吹き返した子供の姿を見て安心すると同時にあたしは意識を失ってしまった。
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