くちづけのその後で
「ん……」


重怠い瞼をゆっくりと開けると、颯斗が優しく微笑んでいた。


「おはよ♪」


「おはよ……」


いつの間にか、颯斗の腕の中で眠ってしまっていたみたい。


窓に掛けてあるカーテンの隙間からは、光が射し込んでいた。


何だか照れ臭くて、颯斗の顔をまともに見る事が出来ない。


「朱莉、照れてるやろ?」


「だって……何か恥ずかしいねんもん……」


颯斗から視線を逸らしたまま小さく答えると、彼は楽しそうにケラケラと笑った。


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